5月の購入本とお気に入り
みなさまこんにちは、伊佐奈 瑛(@IsanaAkira)です。
今日は5月に購入したおすすめ本&お気に入りを紹介します。
Contents
5月のお気に入り本
老子(岩波文庫 青205-1)
名無きは天地の始め、名有るは万物の母。
ー「老子」第1章
道教は荘子しか読んだことがなかったので、老子も読んでみることにしました。名というものについての考え方や言葉に対する姿勢がすごく共感出来ます。
最高の支配者は、人民はその存在を知っているだけである。
ー「老子」第17章
本当の知者はもの言わず、もの言う人は本当の知者ではない。
ー「老子」第56章
無為自然、大器晩成、大道廃れて仁義ありという言葉もすべて道教のもの。知者は中国古典、論語はちょっと読みにくかったなあという人にもおすすめ。
なんとなくですが、老子は集団の先頭に立って人々を引っ張っていく人というよりは、少し集団から距離を取って全体を見ながら熟考したいという人にぴったりはまるように思います。
逆に、いまこの瞬間がものすごい絶好調、学校や仕事も充実していて趣味も楽しめている! という人にとってはブレーキの役割を果たしてくれる本。
「絶対などない」という老子の考え方は失敗や挫折から立ち直るときの強力な支えとなるはずです。世間の常識や周りの人の当たり前と自分を比べて「わたしなんて……」と思ってしまいがちな人に、ぜひ手にとってほしい一冊です!

鈴木孝夫「ことばと文化」(岩波新書 青版858)
普段何気なく使っている日本語と世界の言語について考えることができる本。言語学の入門書として最適で、言語学を学んでみたいと思っている人にもおすすめです。
外国語と日本語の比較を通してみる日本文化の特徴に驚くはず。
井筒俊彦「言語と呪術」もあわせて読むと、言葉の奥深さにどっぷりと浸ることができるのでぜひ。

プラトン「パイドロス」(岩波文庫 青601-5)
書き言葉と話し言葉、どちらが優れているか? という問いが印象的でした。
倫理や哲学で学ぶソクラテスは偉大な賢者というイメージが強いですが、パイドロスでは題名にもなっている青年パイドロスに翻弄されるソクラテスの姿を見ることができます!
一説によるとソクラテスは文盲(文字が読めない)だったのだとか。道理で、大好きなパイドロスに「見て見てソクラテス、僕こんな恋文もらっちゃった〜!」と恋文をちらつかされたときに慌てふためいているわけだ……笑
椙下聖海「マグメル深海水族館」
教え子に「わたしの推し漫画、最新刊がクジラだったのでお知らせにきました!」と教えてもらった漫画。
物語の舞台は、深海生物の生命を守り、未来へ繋げるために様々な人が働くマグメル深海水族館。東京湾の水深200メートルにあるこの水族館で、主人公の天城航太郎は清掃員のアルバイトとして水族館で働くことになります。
深海生物が大好きで、少し引っ込み思案な天城と一緒に海の生き物のことも学べる上に、人と人との交流もあたたかくて素敵。


本以外のアイテム
薫玉堂 奈良1716
これは中川政七商店別注の香り。
奈良をイメージさせる、静かで穏やかな香りに仕上げました。奈良にちなんだ香り、ひのき・白檀・炭(龍脳)を使用しています。森の中の山寺にいるような奥ゆかしい香りで、落ち着きたい時や就寝前のひと時にもおすすめです。
薫玉堂のお香は「堺町101」がいちばんのお気に入りで、ときどき「音羽の滝」を焚きます。
「奈良1716」は堺町101に近い香りですが、より甘く、わずかにスパイシーな香りがする奥ゆかしい香りです。ものすごく疲れて帰ってきたとき、お部屋で焚くととても癒やされると思います◎
白檀が強く香めに出るお香なので、甘めの香りがお好きな方におすすめ!

ドルセー「Je suis le plus grand. M.A.」
日本語訳は「最高の自分」
実は2本目の香水です。
トップノートはアルデヒド、次第にシダーウッドとアンバーが香り、ラストにはアイリス、バイオレット、ホワイトムスクが顔を出す香水なのですが、つける人によって香り立ちが変わるそう。
わたしはものすごく好みなムスク調の香りになったのですが、一緒に行った友達はアンバー強めの香り立ちになったので、可能であれば一度店頭で試してみるのが良いと思います。
また、トップのアルデヒドが少し強めに香るので、アルデヒドの香りが苦手な方は要注意。
ドルセーの香水は「J’ai l’air de ce que je suis. J.R.(自分らしさ)」と「Les ombres fantastiques. A.R.(幻想的な影)」もお気に入り。より使いやすいのは「自分らしさ」かなと思います。
お店の空間もとてもおしゃれなので、お店に行けるよ! という方はぜひ実店舗を訪れてみてください◎

おまけ:5月の積読
西田幾多郎にハマりました
「善の研究」をきっかけに西田幾多郎についての書籍を読み始めました(むずかしい)
