6月も終わりが近づいてきたので、今月のおすすめ本と来月読みたい本をまとめてみました。
つぎの一冊を決める参考などにどうぞ*
6月の購入本
□はまだ読めていない本。■は読了本です。
■ 池澤夏樹「スティル・ライフ」
■ 池澤夏樹「真昼のプリニウス」
□ 池澤夏樹「南の島のティオ」
■ 佐藤真由美「恋する短歌」
■ 太宰治「桜桃」
■ 梨木香歩「春になったら苺を摘みに」
□ 仁木英之「僕僕先生」
■ 野矢茂樹「はじめて考えるときのように」
□ 森見登美彦「太陽の塔」
池澤夏樹さんと出会った月でした。大絶賛池澤夏樹ブーム継続中。
6月19日の桜桃忌(おうとうき:太宰治の忌日)に合わせて読んだ「桜桃」は、太宰治を再発見するきっかけになりました。
6月のベストブック
スティル・ライフ|池澤夏樹
この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。
世界はきみを入れる容器ではない。
今月のベストブックにして、2019年度の(暫定)ベストブックでもあるこの一冊。
タイトルにもなっている「スティル・ライフ」は、染色工場で働く主人公「ぼく」が、同じ工場で知り合った不思議な男・佐々井との交流を通じて「どう生きるか」を考えるお話。
もう一つの収録小説「ヤー・チャイカ」は、第一の主人公・鷹津文彦の視点からロシア人・クーキンとの交流が描かれると同時に、ディプロドクスを飼う第二の主人公・「わたし」の視点から、彼女が人生の岐路で「どちらか一方」を選ぶまでがゆるやかな共通項を通じて描かれるお話。
小川洋子さんが主人公の身の回り、比較的プライベートな世界を描き出すとするなら、池澤夏樹さんの「スティル・ライフ」は「世界」もひっくるめて自分自身を見つめ直せるようなイメージです。
本当に、出会えてよかったの一言に尽きる一冊。
正確だけど堅苦しくなく、静かだけど退屈しない文章がくせになります。
7月に読みたい本
読みたい本を一覧にまとめてみました。
□はまだ手に入れていない本、■は積ん読状態の本です。
□ 田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」
□ 井上法子「永遠でないほうの火」
□ 佐藤亜紀「バルタザールの遍歴」
□ 西崎憲「世界の果ての庭」
■ 池澤夏樹「南の島のティオ」
■ 仁木英之「僕僕先生」
■ 野矢茂樹「はじめて考えるときのように」
■ 森見登美彦「太陽の塔」
まとめ
6月は今年のベストブック候補|池澤夏樹「スティル・ライフ」と出会えた、素敵な月となりました。
なんとなく、6月に出会う本にベストブックが多いような気がします。
(去年のベストブック・薬屋のタバサと出会ったのも6月でした)
Twitterやコメント欄にて、教えていただけましたら幸いです*
7月も素敵な一冊と出会えますように……!
それでは*