タイトルの通り、今日のテーマはわたしの恐怖症。
謎が謎を呼ぶ穴恐怖症(というものがあるのかどうかすら謎だけども)のお話です。
普段あまり意識することはないけれど、わたし、「穴」を見るとぞっとするのです。
※比喩ではなくガチな恐怖です。
そこで少し調べてみたところ、ダム穴恐怖症というのがあるようですが、わたしが恐怖を覚えるのは汲み取り式のおトイレや排水口など、比較的スケールの小さな真っ暗な穴。なのに蓮の実なんかは怖くない……。
オチはとくにありませんが、わたしと同じ恐怖症(?)をお持ちの方もそうでない方も、気楽に楽しんでいただければ幸いです!
Contents
ダム穴恐怖症とは?
ダム穴というのは、ダムの貯水量を調整するために設けられている洪水吐きのこと。ダムの水量が多くなると筒状の穴から大量の水が一気に流れ落ち、あたかも巨大な穴があいたかのようにみえる、というものです。
この穴に吸い込まれそうな気がする、地獄につながっていそうなどの理由で異様な恐怖にさいなまれるのが「ダム穴恐怖症」。
なんかちょっと違うけど穴が怖い、というモヤモヤ
ダム穴ももちろんゾワっとするのですが、怖さより興味が勝る感じ。
冒頭でお話したとおり、わたしが恐怖を感じるのはもっと身近な穴。
ぱっと思いついたものを、以下に並べてみました。
1|カバーのない排水口の穴
この画像の排水口はカバー(髪の毛が流れていかないようにするようなアレです)が就いているけれど、街でカバーのない穴だけの排水口を見かけるととたんにぞっとしてしまうのです。
2|トイレに併設されてる子供用トイレの穴
大きめのショッピングモールなどで見かけるのがこれ。
女性用トイレはたいてい行列ができていて、ようやく自分の番がまわってきたときに個室のなかにこれがいると、中に入ることなくUターンします。
怖すぎて画像引っ張ってこれませんでした(ごめんなさい!)。
ここで特筆すべきは、お子様用トイレが怖いのではなくて、ぽっかりと空いている真っ暗な穴がとにかく怖いという点。
もちろん、あんな細い管に吸い込まれるとは思っていないし、吸い込まれるのが怖いなら掃除機の筒を覗き込んでも同じ怖さに苛まれそうだと思って試してみたけど、こちらはまったく異常なし。
もう自分でもわけがわかりません。
さらに、お子様用のトイレの穴が怖いということは……。
3|汲み取り式トイレ(通称ボットン便所)
ご想像の通り、汲み取り式のトイレは最大の恐怖源。
小学生時代、校庭の隅にひっそりと息づいていた汲み取り式トイレの掃除当番になったときは、恐怖のあまり中に入ることもできず入り口の掃き掃除もままならず、友人に頼んで代わってもらいました。友よありがとう……!
海外のこういう穴式お手洗い(中国やインドなど)は待ったなしの使用不可。
2021/06/21追記|詰まった状態のトイレの穴
最近気づいた(というか思い出した)ので追記。
症例を書けば書くほど謎が深まる穴恐怖症……。
しかしこの「ぞっ」とする感覚は本物、半端な恐怖心ではないのです……笑
似たような症状をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント or Twitter へご一報くださいませ◎
この記事を書いていて気付いたこと
嫌いなもの、怖いものとはできるだけ向き合わず、ストレスフリーな毎日を心がけてきたけれど、嫌いなもののことをとことん考えてみると「意外とこれは大丈夫なんだね?」という発見がありました。
余計なストレスと恐怖の源を減らすためにも、今回気がついたことを簡単にメモしておこうと思います。
1|集合体恐怖症とは違う
一度疑ってみたのがこれ。集合体恐怖症、いわゆる蓮コラに反応する恐怖症のこと。
小さな穴や虫などの集合体に異常な恐怖を感じるというものですが、どういうわけか蓮や蜂の巣はむしろウェルカム。同じ穴なのに、蓮の実のあの不思議な構造や形は美しいと感じます。
2|ダム穴恐怖症のような理由で怖いわけではない
この点、わたしは自分でもびっくりするくらい冷静な模様。
穴に吸い込まれるのが怖いわけではなく、地獄につながっているという宗教的な恐怖心でもない。
穴から目に見えないプレッシャーのようなものをひしひしと感じて、まずはうなじから背中全体が強烈に痺れ、次に腕や足、からだの末端が麻痺する感覚に襲われるのです。
穴の大きさと恐怖は比例するらしく、恐怖の大きさや痺れの度合いは『排水口<子供用トイレ<汲み取り式トイレ』の順で強烈になります。
汲み取り式トイレとのエンカウント率はずいぶん低くなったけれど、海外旅行なんかを考えるときには結構な懸念要素になるのでなんとか克服したいところ。
3|巨大な穴や黒一色の円でも平面なら平気。
ダム穴に魅力を感じることから、穴の直径がある程度を超えると恐怖は美しさに変換されるようです。
また、わたしは彫刻家アニッシュ・カプーアの作品のファンなのですが、
びっくりするくらい穴です。
石川県にある21世紀美術館に展示されている彼の作品『L’Origine du monde』も真っ暗な楕円なのですが、これにはたまらなく惹かれてしまいます。
4|「苦手」を知れば「得意」なことが分かるかも?
いままで見て見ぬふりをしてきた「穴恐怖症」。
だけど、こうして苦手な穴のことについてあれこれ考えてみると、怖い穴とそうでない穴を隔てる謎の境界線があるらしいということに気が付きました。
めちゃくちゃ怖いものとめちゃくちゃ魅力を感じるものは、案外近い存在かもな、と思います。
言い換えれば、自分の苦手なものを知ることで、自分さえ知らない特技や好きなものを発見できる可能性がある、ということ。
まとめ
もしかしたら少数派かもしれない「穴恐怖症(仮名)」について、わたしの感覚をつらつらと書き連ねてみました。
何かの参考になることはまずなさそうな記事になりましたが、誰しも身がすくむくらい「これ苦手……」というものはあるのではないでしょうか。
怖いと好きは紙一重。
もしかしたら、「怖い」を知るのは未だ知らない「好き」を知る近道かもしれません。
それでは*